観音菩薩 ~現世の願いを叶えてくれる仏さん~

前回の源聖寺さんのお話で
サラッと“救世観音菩薩くぜかんのんぼさつ”が登場したのですが

はて・・・

救世観音菩薩とはいったい・・・(ォィ

聞いたことはある
しかし説明はできない

大人になっても
世の中にはそんなものがたくさんあるんじゃよ・・・(誰

***

まず、観音菩薩っていう仏さんがいましてね

“菩薩”なので
まだ、“如来”になるための修行中の身

しかしながら、仏になるための修行を続けている功徳により、
10の自在の力を獲得されました

自在の力というのは
“意のままにする力”のこと

・・・なんだか悪用したら大変なことになる力だ
(って考えることが、もはや下民すぎる 笑)

例えば、心や業や願いなど
人間・世間の在りようを、在りのままに観察して
自在に救うことができるのが
観音菩薩さんのパワー

以前紹介したお地蔵さんこと地蔵菩薩さんは
地獄に落ちた人をも救う菩薩でしたが
(「お地蔵さんってなんだろう」)

観音菩薩は、悩みや願いを聞きつけたら
すぐに救いに駆け付ける、
生きてるうちに人々を救ってくれる仏さんです

ありがたや~~!

さらに、
人間の多種多様な願いを叶えるために
観音さまは色々変化します

思えば、千手観音とか・・・
全力で救いにかかってるやんね!!

観音菩薩について記された経典には
人々を救うときに相手の苦しみなどに応じて
33に変化するとも説かれていて
これを三十三観音といって
東西に霊場巡りもあるみたい

ちなみに、変化してない観音さんを
聖観音菩薩というそうです

救世観音も、変化の一つ・・・かと思えば

経典には説かれておらず、
法華経信仰から広まった名称であり
観音としては正統的な像ではないともされていたり

“救世”というのがそもそも
「人々を世の苦しみから救うこと」であって
救世観音=聖観音ともいわれていたり

救世観音で最も有名なお寺といえば
やはり、法隆寺

聖徳太子が建てたお寺ですね

同じく聖徳太子が建てた四天王寺の本尊も
救世観音菩薩です

そう、救世観音と聖徳太子は大変深い関係があるのです

聖徳太子が最初に講じたのが『法華経』

この『法華経』の中に
「観音妙智力 能救世間苦」という表現があって
(ちょっと、わたしには意味はわかりません←)
これが救世観音の名前の由来なんじゃないかと
いわれているそうで

そして法華経信仰が盛んになった平安時代には
「聖徳太子は救世観音の生まれ変わりだ!」
とする信仰も生まれ
そんなこんなで、“救世観音”という名前が
定着していったんじゃないかとかなんとか

まぁなにはともあれ
聖観音さんも救世観音さんも
人々の願いを叶えてくれたり
悩みから救ってくれたりするお方というわけで
(めっちゃ簡単にまとめたー!!)

救世観音菩薩は
お腹の前で宝珠を撫でているお姿がよくあるそう

国宝である法隆寺の救世観音菩薩像も
源聖寺のお花の観音さまも
同じお姿ですねぇ

聖観音さんは一般的にはこんな姿↓

頭に阿弥陀如来の化仏けぶつがあるのが特徴のようです
(古い時代の仏像の場合は、ないこともあります)

化仏というのは
仏像の頭の上にのっかってる小さい仏さんのこと
光背(仏像の背中にある光や炎を表したもの)に
配置されている場合の小さな仏も、化仏

いやはやいやはや・・・
仏さんについて調べるのは
わたしの阿呆な頭ではなかなか理解に苦しくて
これだけ書くのに頭沸騰しそうです(笑)

最後にもう一つだけ

観音さまは『般若心経』の冒頭にも登場するんですよ

『般若心経』、日本人ならほとんどの人が
一度は聞いたことがあるのではないかしら
日本でおそらく、最も広く知られているお経

まかはんにゃ~は~ら~みった~しんぎょう~

で始まるやつ

これの続きが、

かんじ~ざいぼ~さ~つ~

って。コレ。

でも、意味はわかりません←

いや、調べてみようかとは思ったんですけどね
これは・・・生半可な気持ちで
理解できる代物ではないな、と(汗)

いやほんと、仏教って
奥が深すぎて難しいのよ・・・

ただ、とてもわかりやすく現代語訳してくださってる
サイトを見つけたので、
どうぞこちらを見てみてください~~

【禅の視点-life-】
「『般若心経』を現代語訳するとこうなる
-存在が存在することの意味を説くお経-」
https://www.zen-essay.com/entry/hannyashingyou

いや、わかりやすいっていっても
わたしには全くわかりませんでした(ぇ

存在が存在することの意味を説く・・・

哲学的すぎて、脳ミソがオーバーヒートしました
プスプス

というわけでこのへんで

だれかもっとかみ砕いて教えてーー
プスプスプス

2021.10.15 姫松なつき

 

〈参考文献〉

●Wikipedia(観音菩薩、救世観音菩薩)

●コトバンク(救世観音)

●厄ばらいの寺 安来清水寺
 「観音様ってどんな仏様」
 (http://www.kiyomizudera.jp/kannon?id=

●日本文化の入り口マガジン
 「国宝 法隆寺 救世観音とは?雪松図屏風とは?
 (https://intojapanwaraku.com/art/1699/

●東京国立博物館
 「聖徳太子1400年遠忌記念 特別展
  「聖徳太子と法隆寺」」
 (https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2097

●『マンガでわかる仏像』(監修:三宅久雄)

●『イラストでわかるやさしい仏教』(監修:大角修)

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