天神さんと牛の関係はわかったので、
次は梅の関係を調査!
の、前に・・・
梅干しの中の天神さんってご存じかしら。
昔、祖母が小梅を漬けていて。
普通は種はそのままプッと出して捨てると思うのですが、
祖母が言ってたんです・・・
「種の中の天神さん食べたら頭良くなるよ」と。
普通サイズの梅干しの種はとても噛めないのですが、
小梅サイズだと奥歯でガリッと割れるんです。
で、その中に白い柔らかい粒が入っていて、
それを“天神さん”と言ってたんです。
なんでかは知らないけど。
ほんのり酸っぱい梅味で、
わたしは大好きだったのですが・・・
誰も知ってる人に出会わなかった上に、
お弁当の度梅干しの種を噛んでたら、
友達らに変な目で見られてました(笑)
さて、天神さんと梅のカ・ン・ケ・イ♡ですが、
道真さんは梅がお好きだったから、
という一言に尽きるようです。
道真さんの頃までは遣唐使の時代で、
大陸文化がじゃんじゃん広まっていたそうで、
花と言えば“梅”だったとか。
(その後遣唐使がなくなって、
日本独自の文化で桜が定着していったんですって)
道真さんは漢学者だったこともあり、
自宅にも梅を植えて愛でていました。
しかし無実の罪で太宰府へ流されてしまい、
そしてかの有名な和歌が歌われたわけです。
――東風(こち)吹かば
にほひおこせよ
梅の花
主(あるじ)なしとて
春な忘れそ
習いましたね~
中学の国語で習いましたね~~
(忘れてたけど)
京の自宅の梅を想った、
「春風が吹いたら匂いを寄越しておくれ。
主人がいなくても春を忘れるな」
という歌でございます。
そしてこの梅、
主人である道真さんの元へビュンと
飛んでいったいう伝説があるそうです。
梅ちゃん、匂いを届けるだけでなく、
その身ごと太宰府へ駆け付けたんです・・・
ちょっと愛が重い(コラ)
この話は飛梅伝説と呼ばれていて、
飛んできた梅ちゃんは
今でも太宰府天満宮で花を咲かせているそうです。
究極の千年愛やないか・・・!
よその梅に浮気しないで
飛梅ちゃん一筋でいなよと思わなくもないですが、
そんなわけで天神さんといえば梅、
となっていったようですね。
神紋も梅マークですし。
ところで、大阪天満宮境内の北側にある
筆塚の横らへんにも牛の像があって、
その頭にちょこんと紅白の梅がのせられていたの。
それが造花なんですよ・・・
すんごい胡散臭い、
見るからに造花な真っ赤と真っ白の梅・・・
ずっと昔から置かれてたわけでもなさそうな、
鮮やかな色してる・・・
なんかそれが、とてもシュールで。
「天神さまには牛と梅!(ドヤァ)」と
見せつけられているような気がしました。
すぐ近くに本物生えてるのに・・・(笑)
2021.2.2 姫松なつき
参考文献:終活ねっと(https://syukatsulabo.jp/article)
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