季節外れの大雨の中、
堺にある方違神社へ行ってきました。

毎度ながら、
初期知識ゼロでの参拝です☆

大雨の中でも、
おばさんが傘をさして
お参りにいらっしゃいました。
雨が少しましになってくると、
参拝客の車もずらり、
お参りする人もひっきりなし。
本殿では祈祷も行われていて、
終わったかと思うと
また次の人が本殿へと
入っていっておりました。

本殿はとても真新しく、
ライトもついていて少し・・・
違和感。

「儲かってるんやろなぁ」

しっ、にっしゃん、
そういうこと言わないの、めっ。
ほうらバチが当たった、
雨が強まってきた。

方違神社は大変古い神社です。
崇神天皇がスサノオを祀ったのが始まりのよう。
崇神天皇というと、
仁徳天皇のひいひいひいひいおじいさん(ヒィー)、
といってももはやピンときませんね。
紀元前90年のお話です。

それから年月が経ち、
神功皇后の時。

朝鮮を平定して無事帰国した神功皇后は、
間もなく出産しました
(このベイビーがのちの応神天皇)。
それを聞きつけた旦那(仲哀天皇)の
もう一人の嫁の息子が、
皇位を取られるかもしれない!
と焦って神功皇后を攻撃します
(忍熊王の反乱)。

そのとき神功皇后はこの地に、
天神地祇(てんじんちぎ。天の神と地の神全ての総称)を
祀って方災除けを祈願してみごと勝利。

その後応神天皇がさらに筒男トリオ(住吉大神)と
神功皇后を祀り、方違宮と名付けられました。

方違神社は摂津・河内・和泉の三国の境にあるため、
“三国山”や“三国丘”と呼ばれていました。
(これが三国ヶ丘の地名の由来か!)

三国の境界にあるから方角のない聖地であると考えられて、
古来より方災除けの神と崇められていたようです。

昔から、いい方角・悪い方角、
と方位が重要視されていた日本。
やれ戦だ合戦だとなったとき、
その行き先が悪い方角だった場合、
そこへ直接向かわずに
一度別の方向へ行き、
そこから方角を変えて
目的地へ再び出発することを
“方違え(かたたがえ)”といいます。

戦じゃなく現代でも、
自宅から引越し先や旅行先の方角が
あんまりよろしくないときに、
方違神社へお参りすると良い
と言われているようです。
方違さんは方角のない場所にあるから、
そこからどこへ向かおうとも
悪い方角というのがない、
というわけですね。

いったん自宅へ戻ったら意味ないやん・・・
旅行前に方違神社経由する時間なんかないわ・・・
とか言わないで、
それはわたしにはわからない←

厄払いの祈祷が行われているようだから、
旅先の方角の厄を祓っていただくのが一番でしょうか。

方除け神社というのは全国に他にもありますが、
方違さんとは大阪の堺にしかありません。
もし遠くの地に住んでいても方違さんがいいわ!
っていう方に朗報です。通信祈祷もあるようです。
現金書留で送ったら祈祷してくれるようですよ・・・
やはり儲かってますね(コラ)

これからの寺社仏閣巡り旅・・・
すべて、まずは方違さんに寄ってから出発すれば、
大成できるかしら!?

2021.2.15 姫松なつき
参考文献:方違神社(http://www.hochigai-jinja.or.jp/
TRAVEL STAR(https://travel-star.jp/)
Wikipedia(方違神社)

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