柴籬神社① ~反正天皇を祀る神社~
竹ノ内街道歩きの際に、地図を見てわたしは気づいた
柴籬神社があるじゃないか・・・!!
ここは、わたしがかねてより行ってみたかった神社の一つでした
なんでかって
反正天皇が祀られているから・・・!!!!!!!!!
最近古墳(天皇陵)ネタがなくて語ってませんでしたが
わたし、天皇ファミリーが大好きなんです・・・!
皇室ネタが好きなわけではなくてですね
アマテラスから脈々と続く
膨大な家系図をリアルに目にすることのできる一家という意味で
たいへん心くすぐられるんですよ
わたしのような一般人だと
江戸時代の先祖すらわからないのが普通
菅原家の末裔、織田信長の末裔など・・・
歴史上の有名な人物の末裔が今もこの世にいて
天皇家以外にも脈々と家系図が続いている家は
あるっちゃありますが
なかなか全てをたどるのは難しいじゃないですか
でも、天皇家はさ・・・
天皇家をまとめた本もごまんとありますから
一番家系図を目にする機会の多いファミリーといっても
過言じゃないと思うのですよ
(天皇家に対して“家系図”って言っていいのかわかりませんが 汗)
あ、そうそう、わたし家系図フェチなんです←
もうね、いくらでも辿ってられるの、楽しくて
(『百舌鳥・古市古墳群ガイド(発行者:宗形康)』参考)
そんな大好き天皇さんがご祭神となっている神社
これがもう、わたしには垂涎モノでございまして(じゅるり)
天皇家は元をたどれば神さんだとはいえ
いわゆる日本神話に出てくる神さんとはまた別と思うわけで
菅原道真公や、和気清麻呂さん、巨勢金岡さんなど
元“人”が祀られることもありますが
またそれとも違うというか
ううん・・・
天皇ファミリーが祀られている神社への胸アツさを
なかなか上手く言葉に表せないのがもどかしいのですが
前置きが長くなりすぎました(汗)
神社の紹介にまいります~~!!!
***
柴籬神社は、松原市にあります
竹ノ内街道沿いにあるわけではないのですが
街道から、1日目の宿泊ポイントだった松原のホテルに
向かう途中にあることに気づきまして
(松原市上田7-12-22)
竹ノ内街道マイマップも貼っておきますね↓
これは行かねばなるまいと
むしろ竹ノ内街道旅で一番胸が騒いだ場所でした(笑)
この神社は、第18代反正天皇の都である
丹比柴籬宮があった場所とされており
24代仁賢天皇の勅命により
5世紀後半に創建されたと伝えられています
反正さんは、日本一の古墳に眠る仁徳天皇の三男坊
長男の履中さんが、次男の住吉仲皇子に
命を狙われた際に、履中さんを助けたのが反正
さんです
詳しくはこちらの記事をご覧ください↓
「反正天皇~白い歯は美しい~」
兄弟殺しの紆余曲折はあったものの
反正さんの治世は気候が安定していて作物もよく実り
戦乱もなく穏やかなものだったと『記紀』には記されています
ところで
仁賢さんは履中さんの孫にあたる方なので
反正さんは大叔父さんになるのか・・・?
しかし、仁賢さんがなぜ反正さんをお祀りしたのかは
調べてみましたが特に記述はありませんでした
柴籬神社には反正天皇の他に
菅原道真公と依羅宿禰を相殿にお祀りしています
なぜこの二人も祀られたのかも、記載はなく・・・
ミッチー(菅原道真)はともかく
依羅宿禰は初耳の人物
どういう人かという前に
“宿禰”という名称について少し。
これはファーストネームではなく
古代日本における称号(姓)の1つです
わたし、知らなかった(無知★姫松)
「〇〇臣」や「〇〇連」という言い方を聞いたことはないでしょうか
そういうのの1つ
「氏+姓+名」と表記されます
たとえば「姫松臣なつき」、みたいな
以前、ミッチーの祖先である野見宿祢さんをご紹介しましたが
てっきりファーストネームだと思って
宿祢さん宿祢さん書いてるけど・・・
これももしや、称号を連呼してただけ説・・・(恥)
で
依羅宿禰とは何者なのか、というわけですが
依羅氏というのが、現在の大阪市住吉区の一部と
松原市の一部を本拠としていた古代氏族なんです
この松原市の一部というのが
当時「河内国丹比郡依羅郷」と呼ばれた地
「丹比郡」とあるから
つまりはこの、柴籬神社周辺に住んでた氏族というようです
依羅氏は、
古い時期からヤマト王権と関係を持った氏族ではないかといわれていたり
『古事記』には第9代開化天皇の息子が祖先だと記されていたりとか
教科書には出てこないけど、
(少なくともわたしは習ってない・・・はず)
古代史では有名な一族のよう
丹比の地では昔、桑を植え蚕を飼い、絹糸が作られていたそうで
これを所管したのが依羅宿祢とされています
まぁなんしか、ゆかりの地だから祀られたのでしょうけれど
いつから祀られるようになったのかはわかりません
さて、そんな3柱の祀られる柴籬神社のご神徳は・・・
と、まだまだ書きたいことは続くのですが
長くなったのでひとまずこのへんで
続く★
2022.1.24 姫松なつき
〈参考文献〉
●Wikipedia(宿禰、姓)
●柴籬神社ホームページ
(https://www.shibagaki.or.jp/)
●神社と古事記
「柴籬神社 大阪府松原市上田」
(https://www.buccyake-kojiki.com/archives/1064189179.html)
●松原市ホームページ
「反正天皇と丹比柴籬宮」
(https://www.city.matsubara.lg.jp/soshiki/kankou/bunka/2_3/2/4655.html)
●神社探訪 狛犬見聞録・注連縄の豆知識
「柴籬神社」
(http://komainu.org/oosaka/matsubarasi/shibagaki/shibagaki.html)
●ちょっと気になる!~大阪発史跡旅~
「柴籬神社(松原市)・かつての都後に祀られる「歯の神様」」
(https://kininarugou.blogspot.com/2019/09/shibagakishrine.html)
●淡路島観光ガイド
「古事記にも登場する「御井の清水」」
(https://www.awajishima-kanko.jp/kuniumishinwa/pickup-points/main_html/p07_oi-shimizu.html)
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