住之江の小さな神社① ~塞神社~
コロナめ。
ゴールデンウィークには
古墳巡りをしようと目論んでいたけれど、
自粛&ステイホーム。
良いのか悪いのか、
密にならない世界遺産の古墳群ですが・・・
まぁ、ね、行けないよね・・・
どうしても行かなきゃいけない病院と、
日用品を買うスーパーに出かけるのみの日々。
でも、ちょっと、ちょっとだけ、寄り道させて。
というわけで、
買い物ついでに立ち寄ってみた、
地元住之江の小さな神社を
これからいくつか紹介したいと思います◎
南海住ノ江駅のすぐ近く、
安立小学校の西側に隣接、
住宅と住宅の間に挟まれた小さな小さな神社。
(わりと立派な木がある)
「塞神社」。
こちら、ご祭神は大國主神・宇氣母智神・少毘古那神の3柱。
大國主神(おおくにぬしのかみ)は、
一番有名なところで出雲大社に祀られている神さん。
日本神話においても知名度はトップクラスと思われ、
情報量が多すぎるのでここではこれ以上の説明は割愛・・・
少毘古那神(すくなびこなのかみ)・・・
なんか最近調べた気がするぞ、と思ったら、
生根神社の神さんですね! 酒造りの!
そしてあと一人が、
宇氣母智神(うけもちのかみ。保食神とも書く)。
これは初耳なので調べてみました★
この神さん、
食物の起源にまつわる神なんですって。
天照大神(以下、アマテラスさん)が、
月夜見尊(以下、ツクヨミさん)に、
ちょっと葦原中国(高天原と黄泉の国の間にある国らしい)に
いてるウケモチさん見てきてよ、
と言いまして。
アマテラスさんに言われちゃ仕方がないと
ツクヨミさんが行ってみますと、
ウケモチさんは
陸を向いて口から米をブァーーー、
海を向いて口から魚をブァーーー、
山を向いて口から獣をブァーーー。
「いらっしゃいツクヨミさん!!」
ともてなしたのですが、
「口から吐き出したものを食べさせるなんて
どういう神経してんだきったねぇ!!!」
と、ツクヨミさん。
至極まっとうな感性です。
ですが怒りのあまりウケモチさんを
斬ってしまいます。
ギャァ。
それを聞いたアマテラスさんは
「なんてことしてんだい!」とおこ。
「もうツクヨミの顔なんて見たくもない!」と
言ったから太陽と月は昼と夜に
別れて出るようになったらしいんですヨ
(ちょっと神さんたちの感性が特殊すぎる・・・笑)
さて、斬られたウケモチさんはというと、
死んでしまっていました(ぇ
そしてその遺体の、
頭から牛馬、
額から粟、
眉から蚕、
目から稗、
腹から稲、
陰部から麦・大豆・小豆が
生まれたそうです。
う、うん・・・
神話って、なかなか衝撃的な
ストーリーが多いですね(汗)
「塞の神」というと、
悪霊が侵入するのを防ぎ、
村人を災難から守るために境や峠、辻などに
祀られる神らしいのですが、
祀られる神さんは場所によって
それぞれ違うようです。
住之江のこの塞神社が
どうしてこの3柱を祀ってるのか、
いったいいつからここにあるのか・・・
ということは、わからずじまいでした・・・
例年、11月23日が塞の神の祭礼があるとのことで、
その時に行けば誰かしらから何かしら窺えるかしら。
でも、去年はコロナで中止だったみたいです・・・
今年も厳しそうですよねぇ・・・
ぐぬぬー、コロナめー!!
2021.5.2 姫松なつき
参考文献:Wikipedia(宇氣母智神)
コトバンク(塞の神)
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