タイトルからすごいワードをぶっ飛ばしてしまいました

いやでも、わたしがぶっ飛んでるんじゃなくて
神さんたちの出生がぶっ飛んでるの

ま じ で(真顔)

前回の神明神社の紹介で
サラッと出てきた金山毘古大神かなやまびこのおおかみ
(「金山毘古」というのは『古事記』表記。
 以下からは『日本書紀』表記で「金山彦」とします
 読みやすいからね★)

この神さんが、吐しゃ物から生まれたと知ってびっくらこいたんですが
どうやら糞と尿から生まれた兄弟もいるみたいなんです
ワーオ・・・

***

たくさんの神々を生んだ、イザナギ&イザナミ夫婦
金山彦神も、イザナミママンから生まれました
しかし、ちょっと出生が特殊

土の神、石の神、岩の神、家の神、海の神・・・
山の神、霧の神、谷の神・・・

ありとあらゆる神を生み
そして火の神を出産したとき

「あああああおまたがぁぁぁあああ」

そう、火の神の強い炎に焼かれて
イザナミママンの“みほと”(女陰)が
大やけどを負ってしまいます
(お腹にいたとき子宮は燃えないのか、とかは
 つっこんじゃいけない)

そりゃあ痛い
神さまだって股間が燃えたら痛い
痛すぎて吐きもする

げぼー

そして生まれたのが金山彦神
同時に金山姫かなやまひめも生まれます
ゲボから生まれた夫婦神

おぎゃー

あまりに痛くってう〇ちさえ漏れてしまう

ぷぅー

そして生まれたのが埴安彦はにやすひこ埴安姫はにやすひめの夫婦神

おぎゃー

おまけにお〇っこも漏れちゃって

しょーー

そして生まれたのが罔象女神みつはのめのかみ稚産霊わくむすび

おぎゃー

        カ オ ス

というわけで
今日ご紹介するのはゲボから生まれし金山彦&金山姫です
(ただし、『古事記』には夫婦神として登場しますが
 『日本書紀』には金山姫の名前はなく、金山彦のみが
 生まれたとされています)

金山彦神は、金属の神さんだそうです

ゲボって・・・
溶けた金属と形状が似てるでしょう・・・?

そういうことです←

いやほんとに。わたしが勝手に想像してるんではなく
記紀を研究するエライ人達が
きっとそうであろうとおっしゃってるんですよ

火で溶けたでろでろの金属
火の神に焼かれて思わずぶちまけたゲボ

金属の神とも呼ばれるし
鉱山の神とも呼ばれるそうです

鉱山で働くのは事故と隣り合わせで
危険で厳しい山での生活をしなくてはならない、
ということで、
鉱山に関連する場所に祀られていることも多いんですって

あるいは鍛冶・鉄鋼の神だったり
包丁の守護神だったり
とにもかくにも、金属にまつわる神さんなんですね

かと思えば、金属関係とは違う信仰もあって

イザナミが火の神を生んでおまた大やけどした話から派生して
安産や子孫繁栄、夫婦和合に下半身傷病治癒の神としても
崇められているそうです

・・・大やけどの末にイザナミは死んでるんだけどね?
いや、その後も逞しく生きる金山彦に
あやかってるんですよね、たぶん、きっと

ところで、金山彦と金山姫は、
同時に生まれたんだから夫婦じゃなくて兄妹なんじゃないの
と思われるかもしれません
まぁそこは神さんの世界なんで、
人のことわりには当てはまらないことも多々ありますし
(そもそも人はゲボから生まれないし)
夫婦か兄妹かは定かじゃないのですが

製鉄の守護神として祀られる金屋子かなやこ神は
金山彦&金山姫の子とされているそうなので
やっぱり夫婦神なんじゃないかと

しかし、この金屋子神というのは『記紀』には登場しない神さんらしいので
やっぱり正確なところはわからないですねぇ

さてさて
金山彦神は、全国の金山神社で祀られていまして
大阪では、柏原市に
金山彦神社と、金山媛神社というのがあるみたい
同じとこらへんにあるけど
1キロちょっと離れてるみたい
・・・別居?

他には、泉南市にある信達しのだち神社や
泉南郡岬町にある産土うぶすな神社では
金山彦神とイザナギやイザナミが一緒に祀られているそう

摂社末社としてなら
もっとあちこちに祀られているのかしら?

“金山”の文字を見たら
ゲボ・・・と思い出してみてください~~(笑)

2021.11.23 姫松なつき

〈参考文献〉
●日本神話・神社まとめ
 「イザナミの苦しみ」
 (https://nihonsinwa.com/page/194.html
 「カナヤコ」
 (https://nihonsinwa.com/page/149.html

●國學院大學 古事記学センター
 「神名データベース 金山毘古神」
 (http://kojiki.kokugakuin.ac.jp/shinmei/kanayamabikonokami/

●日本の神様と神社
 「金山彦命」
 (https://xn--u9ju32nb2az79btea.asia/shinto11/shrine70.html

●日本の神社・寺院検索サイト 八百万の神
 「金山毘古神」
 (https://yaokami.jp/osaka/g14520/

●日本の神様事典 やおよろず
 「金山彦神・金山姫神」
 (https://yaoyoro.net/kanayama.html

●『古事記のものがたり』(著者:小林晴明、宮崎みどり)

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