止止呂支比売命神社
(大阪市住吉区沢之町1-10-4)

呪文かな?と思えるこちら

“とどろきひめみこと”神社と読みます

・・・呪文やね(笑)

「霰松原神社」の紹介でチラリと出てきました
「霰松原神社」

霰松原神社にもともとあった、
天水分豊浦命(あめのみこまりとようらのみこと)神社を
合祀したのがこちらの神社。

あったあった
止止呂支比売命神社の境内摂社、霰松原神社。

ご祭神はもちろん天水分豊浦命
それと
奥津彦命(おくつひこのみこと)・奥津姫命(おくつひめのみこと)・大国主命(おおくにぬしのみこと)・事代主命(ことしろぬしのみこと)

・・・多いな。
小さい社に神さんぎゅうぎゅうやん(汗)

天水分豊浦命は水にまつわる神さんだけど
奥津彦命と奥津姫命はかまどの神さん

しかしこちらの神社では
三柱合わせて“三宝荒神=かまどの神”とされてました

 

・・・とりあえず
火も水も使うし、台所の神さんなのは間違いない←

さてさてさてさて本題の
トドロキヒメミコトジンジャー
(↑呪文っぽく言ってみた)

場所的に何度か前を通ったことはあった
はずなのですが

 

・・・え、こんな立派な神社あったっけ(汗)

無意識だといかに周囲が見えてないことか・・・

この大変ご立派な神社
創建は不明とのことですが
平安時代、805年に制定された『延喜式(えんぎしき)』に
記載されていることから
それよりも古くからあるようです。
元々は住吉大社の摂社でした。

ご祭神は、
素戔嗚尊(すさのおのみこと)と
稲田姫尊(いなだひめのみこと)

前者は比較的有名ですね。
アマテラスさんの弟で
ヤマタノオロチをやっつけた人(というか神)

稲田姫尊は、スサノオさんの奥さんです。

ヤマタノオロチに食われるかもしれない
というところを
スサノオさんのパワーで櫛に変身させられて
助けられた後、結婚したのだとか

櫛に変身したから
「クシイナダヒメ」とか「クシナダヒメ」とも
言われるそうです。

「クシイナダ」というのは
「美しい田んぼ」を意味していて
稲田姫尊は稲の豊作を占う巫女だったと
言われています。

スサノオさんも農耕の神らしいので
豊作夫婦ですね!

ところで、この神社の名前にもなっている
“止止呂支比売命”

神社の由緒が書かれた看板には、
ご祭神のところにスサノオ夫婦と、
もう一人“止止呂支比売命”の名前があるのですが

(神社HPにある同じ看板には、スサノオ夫婦の名前しかありません・・・)

どうやらトドロキさんは
『古事記』や『日本書紀』にも出てこない
謎の神さん

その昔、境内にあった池に架かっていた
“トドロキ”という橋の名前が由来という説があります。

あるいは、稲田姫を『止止呂支比売』と呼んだ説や
境内に流れる小川のせせらぎが“轟(とどろ)く”音が
由来とも。

また、氏子の方々からは
“若松さん”とも呼ばれて親しまれているそうです。

呪文のような名前から
一気に親し気な呼び方に(笑)

その理由については
長くなってしまったので、また、次回。

 

2021.6.11 姫松なつき

参考文献:Wikipedia(止止呂支比売命神社)

     大阪府保険医協会
     「津守寺廃寺跡・止止呂支比売命神社と古から繋がる地名」
     (https://osaka-hk.org/posts/senjin125

     若松神社 止止呂支比売命神社
     (https://wakamatsujinja.sakura.ne.jp/index.html

     『移りゆく住よし』(著者:石田稔・石田和美)

     『楽しい調べ学習シリーズ 日本の神さま大図鑑』(監修:戸部民夫)

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