こんにちは、東雲雅です。
前回のヤマトタケルのお話の続きを。
熊曾建を殺した後
次なる標的は、出雲の権力者である出雲建
今度は女装して油断させる方法ではなく
まず、出雲建と友達になります。
そして一緒に、水浴びを。
・・・一緒に水浴び。
友といいつつも、そこはそれ
美女になりすませるのだから
ゴツゴツした体躯なわけではないでしょうし
若く綺麗なカラダを晒すわけです
相手、油断しないわけがない。
ところでこの時
ヤマトタケルは事前に偽物の刀を
用意していました。
そして先に川から上がり
「ちょっと刀を交換しようよ!」
と言って、出雲建の刀を自分の腰に差しました。
きっと、すごく無邪気なフリをして言ったに違いない
熊襲建殺しからまもなくのことだから、
おそらく15、6歳
まだ少年らしさの残る歳。
「刀を合わせてみよう!」
笑顔を見せてそう言えば
出雲建は何も疑わず「いいよ」と言ったことでしょう
けれども偽物の刀なので
鞘から刀が抜けない。
あれ、と思う間もなく
自分の刀を抜いた“友”に
殺されてしまいました。
殺しまでのストーリーが鮮やかすぎますね♡
そしてヤマトタケルは、最後に歌を残します。
やつめさす 出雲建が 佩(は)ける大刀(たち)
黒葛(つづら)多纏(さはま)き さ身無(みな)しにあはれ
“やつめさす”は多くの芽が自然に生えるの意味で、
出雲にかかる枕詞。
“黒葛”は蔓性の植物のこと。
「それほど豊かな出雲の支配者が
身に着けていた大刀は
蔓ばかり幾重にも巻いた飾りばかりの鞘で
肝心の刃がない。ああおっかしぃ(笑)」
この時代、敵を倒したら大喜びして笑い、
その気持ちを歌にする習慣があったそうなので
小バカにした歌を残したのはいいとして・・・
飾りばかりの見かけ倒しの刀っていうと
なんだか・・・
シリコンボール入れてるけどテクのないペ〇ス
を想像しちゃった。あは♡
直前まで一緒に水浴びしてたわけじゃない?
お互い全裸だったのかはわからないし
もちろん古墳時代に装飾ペ〇スなんて
なかったと思いますが
イチモツもついでに嘲笑っての歌だとしたら
すごく秀逸(笑)
その後は東国を討伐したり
大和へ戻る途中に亡くなるまでに
まだいくつかエピソードはあるようですが
兄・熊襲建・出雲建・・・
この三人の殺害ストーリーは
とてもゾクゾクするところがありました♡
またなにか、エロティックな歴史のお話があれば
紹介したいと思います♡
2021.5.27 東雲雅
参考文献:『愛とまぐはひの古事記』(著者:大塚ひかり)
産経新聞「ヤマトタケルのまほろば」
(https://www.sankei.com/west/news/160824/wst1608240008-n1.html)
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