淨國寺さんに訪れた際に
入り口の掲示板でこんなものを見つけました
(写真の撮り方へたくそか)
「大阪新四十八願所 阿弥陀巡礼」
こういう、“○○願所巡礼”みたいなの
知らないだけでけっこうありますねぇ
四国の八十八箇所くらいしか知らなかったけど(汗)
この「大阪新四十八願所 阿弥陀巡礼」
どのようなものなのか、少し調べてみました◎
***
各種巡礼が盛んになったのは江戸時代のこと
浄土宗の巡礼には
「法然上人二十五霊場」というのが
現在にも続く最も有名なもので
他にも京都から始まる「阿弥陀四十八願所」
などがあります
大阪にも当時から色々な巡礼がありましたが
浄土宗寺院だけをめぐる巡礼はなくて
「阿弥陀四十八願所」が大阪にも派生して
1740年に「大阪新四十八願所 阿弥陀巡礼」が
創設されました
ところで、この“四十八願”
なんか聞いたことはあるけどよく知らないので
これまた調べてみました↓
阿弥陀さんは、もともとはとある国の王様
しかし、人々を救済するために出家して
「法蔵」という名を名乗り
自分が浄土を建てたなら
どんな浄土にするべきかを考えに考え
そうして、仏になるため、浄土を創るための
誓いを48項目示されました
そう、これが“四十八願”
法蔵さんは長きに渡る修行に末に
阿弥陀仏へとなり
そのときできた浄土が、極楽浄土というわけです
四十八願がなければ阿弥陀仏は生まれず
阿弥陀仏がいなければ極楽もなかったわけなので
浄土宗において、阿弥陀仏と四十八願は
非常に重要なものなんですねぇ
四十八“願”というと
「仏になれますように♡」みたいな
願い事のように思われますが
“願”というのは“誓願”であり、つまりは誓い
「私が仏になったとき、~~が実現されていなければ
私は仏になりません」
という形式
さすが・・・仏になる人は言うことが違うぜ・・・!
(当然や)
さて、話は戻りまして
当時の大阪の寺院から48のお寺を選び出し
四十八願とその内容を詠った和歌を
各寺院に配当
訪れた人々は、この歌と念仏を唱えて
巡礼していくことで
念仏信仰を深めていったそうです
が、時と共にその巡礼は途絶えてしまい
廃寺となったお寺もあれば
自分のとこが阿弥陀巡礼メンバーであることを
忘れてしまっているお寺もあり・・・
こんなんじゃだめだ!ということで
平成23年の法然上人八百年大遠忌のタイミングで
四十八願所巡礼を復興することに
廃寺や諸事情で参加できなかったお寺の代わりに
ニューフェイス寺院を加え
「大阪新四十八願所阿弥陀巡礼」が
新たにできたのでした
48のお寺がそれぞれどこにあるのかは
「大阪新四十八願所 阿弥陀巡礼」のサイトにて
ご確認ください◎
(https://www.osaka-amida48.net/)
「大阪新四十八願所 阿弥陀巡礼」では
専用の御朱印帳の他
ガイドブックも販売されているようです!
お遍路さんだけが巡礼じゃない
大阪でもできる、阿弥陀仏の巡礼も
いかがでしょうか♪
2021.9.13 姫松なつき
〈参考文献〉
●大阪新四十八願所 阿弥陀巡礼
(https://www.osaka-amida48.net/)
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