や~~~
春になりましたねぇ!!

梅が咲いたと思ったら
こぶしの花が咲いて、木蓮が咲いて
そして桜が咲いて

散って

あと1か月もしたら夏が来るんですよ・・・
最近ゴールデンウィークには
夏日だったりするじゃないですか・・・

短い春を楽しみましょう・・・

桜といったら、大阪城公園とか造幣局とか狭山池とか
大仙公園や大泉緑地なんかが有名でしょうか

大阪の寺社で桜の名所と調べてみると
大阪天満宮とか四天王寺とか箕面の勝尾寺とかが
上位にヒットしますね

だ け ど

そりゃあ有名どころの桜は見ごたえがありますが
どこに咲いてても、控えめな枝ぶりだとしても
日本人ならほとんどの人が
春を感じてきれいだなぁと思うのが桜

というわけで、本日は街角の桜と小さな神社を
ご紹介したいと思います◎

***

泉佐野市、羽倉崎駅から歩いて少し
住宅街の中に現れる鳥居

こちら、羽倉崎夷はぐらざきえびす神社でございます

(泉佐野市羽倉崎3-4)

ほぼ満開の桜が手前と奥にありますね!

これが・・・晴天ならいうことないのですが
最近の姫松、大変曇り女なので・・・
雲が厚いですが、お許しを・・・

あかん、どれだけ加工加えても
曇天を晴天に変える技術は持ってません・・・あぅ

創建は天正年間、正親町おおきまち天皇の時代とされています
つまり、安土桃山時代も終盤の1500年後半ごろ

この神社のある地は、
1570年頃から中庄村田出というところから
人々が移り住んできてできた町のようです

泉佐野駅と井原里駅の間が、現在でも中庄という地名なので
その辺からやや南下してきたということでしょうか

ちょっとずつ人口が増えていって
佐野村の西出町という名前になって
昭和になってから羽倉崎町という名前になったのだとか

ちなみに羽倉崎の名前の由来は
かつてはこの辺の海岸が「筥浦崎はこうらざき」と呼ばれていたのが
訛って「はぐらざき」と呼ばれるようになったから
と伝えられています

安土桃山時代の終盤に人が集まってきたので
古い松が茂る地に、村人たちの合意を得て神社を建てたんですね

羽倉崎の名になったのは近年で
明治以前は前の町の名前で「西出神社」と呼ばれていたそう

こちらが本殿
桜が満開でキレイでしょう◎

夷神社と名がつく通り
ご祭神は“えびす神”です

そう、鯛を持ってる七福神の一人で商売繁盛のえべっさんですね

ところで“えびす”って色んな漢字があるじゃないですか・・・

夷、戎、恵美須、恵比寿、蛭子・・・

結局は“えべっさん”を指すのだとは思うんですが
なんでこんなに色んな字をあてるんでしょうね?

「夷」や「戎」は未開の地のようわからん蛮人
みたいな意味があって、ちょっと蔑んだ言い方なんですね
(ちなみに、「夷」は東、「戎」は西の蛮人)

そんな名前を神さんに・・・?
と思うんですが

日本人は古くから、そういったよその地の人を
蔑むだけではなくて
“望外な幸いをもたらしてくれる”という信仰も
持っていたそうなんです

えべっさんは海の向こうからやってくる神として
期待を持って「えびす様」と呼ばれるようになったと
考えられているのだとか

そもそも、「えべっさん」というのは少々複雑なお方

出雲の国譲りの神話に登場する事代主命ことしろぬしのみこと
商業・農業の神さんであり
えべっさんだといわれているのですが
「事代主命=えべっさん」といわれるようになったのは
中世ごろからで

事代主命が出雲で釣りをしてたってんで
釣り好き→海と関係深い→えべっさん
と同一視されるようになったとのこと

そういえば、七福神ってよく聞くけど
神なのか仏なのか何者なのか
わたしはちゃんと説明できない・・・

というか、まず
日本では、八百万の神は仏や菩薩の仮の姿という
考え方がされていて
(本地垂迹説というやつ)

えべっさんの本来の姿(本地仏)は
毘沙門天とか、不動明王とされています

・・・コワいといったらダメなのかもしれないけど
不動明王って険しい顔してるやん・・・
七福神のえびすと全然イメージ違う・・・(汗)

激しく脱線した上まとまりのない話になってしまいましたが
ともかく、えびす神がご祭神です

海の近くだったからでしょうか
海の神、農水を司る神である大綿津見おおわたつみ神も
ともに祀られています

また、塀で囲まれた本殿の外には
石の祠があって、「牛神さま」が祀られています

これは、牛頭天王とか、天神さんの神牛ではなく
農家が飼育する牛(その他身近な動物)の無病息災を祈願して
祀られた、民間信仰の神さん

泉南地域で農業を営むほとんどの集落で祀られていると
泉佐野市立図書館の「いずみさのなんでも百科」に
書いてあったのですが
泉南以外の地域では牛神さんというのはないのかな・・・?

社務所はこちら
「羽倉崎憩いの家」にもなってるようです

わたしが参ったときは誰もいませんでしたが
境内は綺麗に手入れされていたので
地域の方々が日々清掃してらっしゃるんじゃないかしら

コロナ禍ではどうなってるかわかりませんが
お正月のお祭りや戎祭
泉佐野もだんじりがあるので、子供だんじりが行われるなど
羽倉崎の氏神様として大切にされている
町の神社でございました

/ぬっ\

最後に狛犬と桜の写真をば

来週には完全に葉桜なんだろうなぁ・・・

2022.4.10 姫松なつき

〈参考文献〉

●南海電車ホームページ
「羽倉崎駅」
http://www.nankai.co.jp/traffic/station/hagurazaki.html

●漢字文化資料館
「漢字Q&A」
https://kanjibunka.com/kanji-faq/mean/q0172/

●ニッポン旅マガジン
「日本三大えびすとは!?」
https://tabi-mag.jp/ebisu-big3/

●泉佐野市立図書館/郷土・行政資料 いずみさのなんでも百科
「牛神」
https://library.city.izumisano.lg.jp/izumisano/nandemo/u/usigami.html#:~:text=%E8%BE%B2%E5%AE%B6%E3%81%8C%E9%A3%BC%E8%82%B2%E3%81%99%E3%82%8B%E7%89%9B,%E3%81%B0%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%81%86%EF%BC%89%E3%82%92%E9%80%9A%E3%81%98%E3%81%A6%E8%BB%A2%E5%A3%B2%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

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