先日、お子と二人で古墳こんにゃくを
買いに行ったついでに
阪堺電車の大小路~綾ノ町周辺を
ぶらり歩きしてきました~~

あの辺って、お寺いっぱいあるのね!
知らなかった~!

いくつか行った中で、
今回ご紹介するのは興覚寺(こうがくじ)さん!
(堺市堺区櫛屋町東4-2-9)

(妙に浮足立ってるお子が写っております 笑)

寺伝によると、創建は鎌倉時代末期の1307年

1307年というと、
日蓮宗の宗祖である日蓮さんが亡くなってから
26年目の年
つまり、まだそこまで日蓮宗は広まってない時代

この頃のメイン宗派は浄土宗
日蓮さんが幕府へ法華経を主張するも
受け入れられずにいました
日蓮さんの亡き後はお弟子さんが
幾多の法難に合いながらも頑張って広めていました

そんな時に、紀州街道筋に古くから栄えていた
堺の町にできた興覚寺

記録や資料の類は戦災や歴史の混乱の中で
なくなってしまったそうで
詳しいことはわかりませんが
堺で最も古い日蓮宗の寺院だと伝えられています

とはいえ、700年もの長い時を
常にイケイケに栄えてたわけではなく
時には無住職になって衰えた時代もあり
大坂夏の陣でも燃やされたり
また近年になっても火災や戦火に巻き込まれたり
してきたそうです

それでも、こうして鎌倉時代から令和の時代まで
続いてるというのは
それだけ町の人が信仰して
支え守ってきたからなんですね

というのを裏付けるのが
京都の古文書に、堺の他のお寺は
「〇〇寺住職」と記載されているのに対し
興覚寺は「興覚寺衆」と長年記載されていた
ということ

それはつまり、住職が寺の責任者ではなく
“支える人々が主役”となって
お寺を“みんなの集会所”的に使用して
維持管理されてきたからと考えられています

なので、興覚寺さんは
「みんなの寺」と称されています

さて、そんな歴史のあって
人々に支えられてる興覚寺さん

立派な山門、入って左手に本堂
右手には墓地があるのですが
境内中がなんだかすごく華やかなのが
印象的でした!

いや、華やかって表現はちょっと違うかな・・・
でも、なんか、目に楽しいというか
親しみやすい雰囲気があるの

かわいいお地蔵さんがいたり

(フクロウに、ミッキーたちまでいる 笑)

これは・・・何かの菩薩かな・・・?
でも、横の立札には「止水礼拝神(しすいらいはいじん)」の文字
仏像の前にはお稲荷さんでよくみる狐
神さん・・・なのか・・・?
さらに馬に・・・ダルマ?とかとか
置物がたくさん

仏像の前の水面に自分の顔を映そうとすると
必然的に仏像に頭を下げる形になりますね
そうして、水面に映る自分の顔を見て
自分の今を見つめ直し
純粋な心で神仏に拝みましょう、というわけ

汗だくのおばさんが映っていました←


こちらが本堂
階段の真ん中に何かありますね

こちらは、法華祈祷水
「南無妙法蓮華経」と唱えながら
身体の悪い所にこの水をすくって
すりこむといいようです

お子に勧めたら
「悪いとこないし」って言われた(笑)
健康優良児でなにより(笑)

わたしは全身にすりこみたい
むしろ頭からかぶりたい気持ちでしたが
なんかひよってしまって、一滴もすくえず(汗)

本堂の左にある金ぴかの仏像は
慈母観世音菩薩(じぼかんぜおんぼさつ)

興覚寺さんでは水子供養をされているので
この仏像の前には
ぬいぐるみやお菓子がたくさんお供えされていました

本堂とは反対側、山門入って右手には

小さなお堂がありました

ここには娑伽羅(しゃから)龍王が祀られています
娑伽羅龍王は八大龍王の一人

八大龍王というのは
法華経に登場する仏法を守護する龍族なんだとか

一願成就とあったので
もう・・・最近の目下の願いはただ一つ
「コロナの終息」を祈ってきました・・・

そしてこのお堂の右隣には

秋山自雲(しゅうざんじうん)霊神の碑
痔の神さんらしいんですが

え、なんで突然痔の神さん・・・
と思って調べてみたら
日蓮宗では有名な人みたいなので
また後日記事にしたいと思います◎

さらに右手奥には

寝ころび地蔵に次いで
これまたほんわかした安らぎ地蔵に

里見東白(さとみとうはく)の碑
篆刻(てんこく=印鑑を作ること)と
茶事に優れた江戸時代のお方で
興覚寺に葬られた有名人のようです

それに、昭和8年に建立された
十三重の塔
・・・〇重の塔ってよく見聞きはするけど
この重なる数に意味はあるのかとか・・・
そういうことも、知らないなぁ・・・

と、いうわけで
めちゃくちゃ広い境内というわけではないのですが
なんだか色々ぎゅぎゅっと見どころのつまった
お寺さんでございました!

こちらのお寺はインスタもやっていたり
「みんなの寺」というだけあって
お寺で色々イベントをしたりもされているようです♪

一つ、思わず笑ってしまったのがあるのですが・・・
この、山門横にあったお寺の紹介の看板を
見ていただけますか

何も変なとこなんてないんですが
ただひとつ、お寺の名前の横の
ペイペイのステッカーが気になって気になって・・・(笑)

興覚寺さんは、各種支払いや寄付をするのに
ペイペイの利用ができるようです◎
なんだか、時代の波に乗ってるお寺さんだなぁと
思ったのでした(笑)
ハイテク~~

 

2021.8 姫松なつき

参考文献:興覚寺ホームページ(http://tamashii.info/

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