柴籬神社② ~ご神徳~
前回のお話↓
「柴籬神社①~反正天皇を祀る神社~」
反正天皇・菅原道真・依羅宿禰
という3柱が祀られる柴籬神社のご神徳はというと
①安産&病気平癒の神
②家内安全&厄除けの神
③歯の神
④学問の神
④はいわずもがな、ミッチーが祀られているからですね
①②③は、反正さんのご神徳になります
まず①安産&病気平癒の神
赤ちゃんが生まれた時に、体を綺麗にするための産湯
(今は賛否あって、浸かったり浸からなかったりのようですが)
この産湯という行為を初めて行われたのが
赤ちゃん反正さんだったのだとか
反正さんは、生まれは淡路島なのですが
生まれた時に産湯として用いられた井戸が
今でも淡路島の産宮神社の境内に
保存されているそうです
また、パパンである仁徳さんは
朝夕と淡路島から運ばれた水を飲んでいたという逸話があったり
淡路の水は古来より、
「神棚にお仕え」し「妊婦の安産」と「乳児のアザとり」の
すんばらしいお水といわれていて・・・
・・・それが“安産”のご神徳に繋がるのか
いまひとつ文脈がスッキリしませんが
柴籬神社ホームページいわく
“安産の神さん”だそうです
また、柴籬神社ホームページには
「当社には、正井殿という井戸が境内に存し
「病気が治る」御霊水として、千数百年の昔より、
持ち帰る崇敬者が絶えなかった」
との記載もあるのですが
・・・井戸あったかな・・・?
柴籬神社の境外を少し南に行ったところに
正井殿という神社があるのですが
そのことなのかな・・・?
次!!!
②家内安全&厄除けの神 について
反正さんは、次兄に命を狙われていた長兄の履中さんを助けました
(詳しくは「反正天皇~白い歯は美しい~」の記事をご覧ください)
この件は国民的英雄として、その功績が国民に評価されたそうで
「家内安全・厄除けの神」と呼ばれるようになったのだとか
履中の兄ちゃん助けるためとはいえ
住吉仲皇子も血のつながった兄貴やん・・・
とも思わなくはないですが
この事件に関しては住吉仲皇子が一方的に悪者ですから
履中の兄ちゃんを助けた反正さんは
素晴らしいことをしたといってよいのでしょう
いや
このような事件があったからこその
「家内安全」と思えば・・・なんか、深い←
次!!!
③歯の神
は?(←ボケてるつもり)
反正天皇の記事でも書きましたが
どうにも、反正さんは、それはそれは素晴らしく美しい
“歯”をお持ちだったそうなのです
『記紀』には
「歯の広さ上下等しく斉ひて、
既に珠を貫けるが如し」
と書かれています
意味は、「めっちゃ歯並び良くてキラッと輝く歯」
みたいなイメージかと
歯磨きの文化は、縄文時代や弥生時代からあるにはあったそう
当時の遺跡から、歯を磨いていたと思われる痕跡が
見つかっているんですって
すごいね遺跡、なんでもわかるね・・・
当然歯ブラシなんてハイテクなものはないので
木の枝を加工した爪楊枝のような形のものを
使っていたそうですが
大陸からの文化が入るようになった西暦500年半ばごろには
歯木という菩提樹の小枝を使った歯磨きの習慣が
伝わったとされています
なので、古墳時代の天皇も何かしらで
歯を磨いていたんじゃないかとは思いますが
それにしたって今みたいにきっちり磨けるわけもないから
虫歯も多かったんじゃないかな~と思うわけですよ
現代人よりアゴはしっかりしてそうだから
歯並びガッタガタっていう人は少なかったかもしれないけど
みんながみんな綺麗なわけもないだろうし
なんてったって
『古事記』『日本書紀』という国を上げる一大書物に
“めっちゃ歯きれいな天皇”と紹介されてる
もちろん歯以外にも
全体的に容姿端麗なことが書かれているんですが
反正天皇、またの名を「瑞歯別天皇」といって
名前にまで“歯”がつくほどなので
よっっっっっぽど綺麗な歯が印象的なお方だったのでしょう・・・
反正天皇の美しい歯にあやかるという以外にも理由があって
松原市内には「ちちかみばし伝説の“はがみさん”」という
伝説がありましてね
昔、お母さんのおっぱい吸いながらウトウトっと寝た赤子が
急にぐずって、口に含んでた乳首を嚙み切ってしまって
お母さんが死んでしまうということがあり(ヒィィ)
周囲の人も、可哀そうすぎる・・・
と憐れんだそうなのですが
そのことがあった場所の近くの川に
「ちちかみはし」という橋が架けられまして
「ちちかみはし」の近くに住吉神社があって
村人たちは住吉大神とともに
亡くなった母親や乳を嚙み切っちゃった赤子を
「はがみさん(歯神)」として合祀したそう
その住吉神社が
現在は柴籬神社に合祀されたので
今では柴籬神社が“歯の神さん”と呼ばれているわけです
①~④のご神徳以外には
末社に祀られる神さんのご神徳として
住吉大神による“交通安全”
稲荷明神による“商売繁盛”
あとは大歳社による“延命”
大歳神は本来は作物の神さんですが
“大きく歳”を取るという名前から、延命の神と呼ばれているそう
またあるいは、
末社の住吉社の裏地に延命を願う放生の池がかつてはあったとのことで
ご祭神の長寿にあやかり亀や鯉を奉納する崇敬者が多くいることからも
延命の神とされているそうです
なんというか、ご利益いっぱいな神社でございます!
わたしはとにかく、
反正さんが祀られていることに興奮してハァハァして(変態)
初めましてのご挨拶をしてハァハァして(変態)
わたしは歯並びがよろしくないので、
そりゃぁ矯正でもしなきゃどうにもならないのが現実とは思いつつ
歯が綺麗になりますようにと祈ってハァハァしてきました(変態)
次回、柴籬神社の境内をご紹介します~~◎
2022.1.24 姫松なつき
〈参考文献〉
●柴籬神社ホームページ
(https://www.shibagaki.or.jp/)
●野原歯科医院ホームページ
「人類の歯磨きの歴史」
(https://www.nohara-dentalclinic.jp/2019/10/25/%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E3%81%AE%E6%AD%AF%E7%A3%A8%E3%81%8D%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2/)
●松原市ホームページ
「「ちちかみはし」と歯神社」
(https://www.city.matsubara.lg.jp/soshiki/kankou/bunka/2_3/9/4665.html)
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