一運寺③ ~赤穂義士の墓~
住吉(すみよし)の一運寺にある
有名人のお墓。
誰のお墓かというと
大石内蔵助(おおいしくらのすけ)!
大石主税(おおいしちから)!
寺坂吉右衛門 (てらさかきちえもん)!
・・・ごめんなさい、誰(ぉぃ
彼らは「赤穂義士(あこうぎし)」のメンバー。
赤穂義士・・・っていうと
聞いたことがあるようなないような。
またの名を「忠臣蔵(ちゅうしんぐら)」
忠臣蔵・・・!
これならなんか聞いたことある!
赤穂義士ファンなら知ってて当然
皆こぞって参拝に訪れるそうですが
(いや知らんけど←)
申し訳ないのですがわたしにはピンとこなかったので
ちょっと調べたことを書かせてくださいませ~~
***
江戸時代、元禄15年(1703)に起こった
仇討ち事件「元禄赤穂事件」
これに登場するのが赤穂義士
(赤穂浪士ともいう)
これをネタに作られた人形浄瑠璃のタイトルが
『仮名手本(かなでほん)忠臣蔵』で
その後歌舞伎にもリメイクされたり
現代でも小説や映画のタイトルとして
「忠臣蔵」が使われているのです
ほーん、知らんかった・・・
ちなみに“仮名手本”というのは
昔のひらがな47文字の習字のお手本のことで
赤穂義士が全部で47人いたことに
かけられているのと
“万人が手本にすべき忠臣の物語”
という意味があるのだとか。
さてそれでは
「元禄赤穂事件」とは何ぞや、と。
ことの発端は元禄14年
浅野内匠頭長矩(あさのたくみのかみながのり)という人物が
幕府高家(こうけ)(儀式や典礼を司る役職)の
吉良上野介義央(きらこうずけのすけよしひさ)に
斬りかかりました
斬りつけた理由は定かではないそうですが
このときちょうど、
江戸城に朝廷の使いが来ていて
儀式の真っ最中。
「TPOをわきまえんか!!」
と激おこになった将軍綱吉(つなよし)
浅野さんは即日切腹させられお亡くなりになりました
(吉良は軽傷)
(こんな呑気な背景ではないと思うけども)
しかし当時は、本来ならば
“喧嘩両成敗”の慣習があって
誰かと誰かがもめたら
どっちにも非があるとして
双方の言い分をよくよく聞いてから
どうするべきか処分を決めるはずだったのが
ほぼ一方的に浅野さんを加害者として
罰せられ(しかも格下扱い)
さらには浅野さんの領地である赤穂の城を没収
家名の断絶といった処分が下され
戸惑ったのは赤穂の家臣たち。
なにせ浅野さんがそんなこと企ててたなんて
知らなかったのです
だからといって、
「なにしてくれとんじゃ主人は!!」
とキレることなく
なんとか浅野家を、赤穂を立て直そうとしたのが
大石内蔵助
もちろん驚き憤る家臣たちもいる中
お家再興をめざして約1年頑張ったものの
さらなる幕府からの諸々の処分により
夢は破れ
こうなってはもはや
亡き主君である浅野さんの面目が立たないと
「かくなる上は、吉良の首をとるしかない」
となりました
しかし大石さんのこの考えに反対する者も多く
結果として残ったのが、大石さん含め47人
綿密な計画の元
江戸入りして吉良邸に突入
吉良の首を討ちとりました
この件に関して将軍綱吉は
「あっぱれあっぱれ!すげーな赤穂義士!!」
と
大石さんたちの忠義に感動←
いやいやアンタの一方的な裁定で
こんなことになったんやないか・・・
という感じなのですが(汗)
いくら「あっぱれ」だからといって
赤穂義士たちの浅野さんの仇討ちは
法的に許されるものではなく
赤穂義士たちは、各々切腹の処分が
下されました
とはいえ、当時の武士にとって
“切腹”というのは名誉ある死であるため
大石さんたちの面目は立ったということです。
っていう事件があってね。
すばらしき忠誠心を見せた大石内蔵助さんと
その息子の主税さんと
あとは寺坂さんという人のお墓が
一運寺にあるわけです。
でも、もとから一運寺に
このお墓があったわけではなく
元々は、一運寺の北西すぐのところにあった
龍海(りゅうかい?)寺というお寺に
47人のお墓がずらっと並んでいたのですが
明治維新の際に廃寺となって
他の墓石などとともに砕かれつつあったところを
一運寺の当時の住職が
それは可哀そうだと
右端の大石父子と左端の寺坂さんのお墓を
一運寺に運んで供養したのだそうです。
・・・さすがに47基は
運べなかったのかなぁ・・・(汗)
***
小さなお寺ひとつ。
その歴史を知らなければ
なかなかすごさも重みも
感じきれなかったですが
聖徳太子創建のこと
法然上人がいらっしゃったこと
赤穂義士のお墓があること
その歴史を探り知れば
“雰囲気のいい綺麗なお寺”という印象から
さらに“歴史のロマン感じるお寺”になりました♪
2021.6.21 姫松なつき
参考文献:Wikipedia(赤穂事件)
一運寺(http://www.eonet.ne.jp/~first-motion/)
日本文化の入り口マガジン warakuweb
「忠臣蔵とは?あらすじや登場人物を徹底解説!
なぜ赤穂浪士討ち入りを忠臣蔵と呼ぶのか」
(https://intojapanwaraku.com/culture/62854/)
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