難波八阪神社 ~インパクト日本一の八坂神社~
新年にれいちゃんから難波八阪神社調べてね★
と言われてから
四半期が過ぎたよ・・・(ゾッ)
(れいちゃんの記事はコチラ
⇒「びっくりししまい!~難波八阪神社で鯉みくじ♡~」)
冬の頃はなかなか外出自粛で難波にも行けなかったのですが
久しぶりに都会へ行ってきましたー!
(とはいえ、またコロナが微増してきてるやん・・・
ほんと、いつになったら収まるんでしょ・・・)
難波八阪神社はここにあります↓
(大阪市浪速区元町2-9-19)
いや~知らんかった
いや、インスタとかではよく見かけるんですけど
難波の東側って商業地じゃないから
あんまり出向くことないですよね
しょっぱなからいきます(デデン!)
すごいわ・・・(笑)
いや・・・え・・・?(笑)
本殿はごくごく普通の造りなんですよ
なにがどうした・・・(汗)
***
まずはこちらの神社の由緒をば
書物諸々が失われてしまったために、
詳しい創建年月などはわからないようですが
古来より「難波下の宮」と呼ばれていたと伝えられております
16代仁徳天皇の時代に、難波の地に疫病が流行して
その際に、この近くの森に
「牛頭天王霊地」という文字が浮かび上がったので
社を建てて牛頭天王をお祀りしたところ
見事疫病が収まったという話も伝えられています
仁徳天皇の時代
つまり1600~1700年前の創建ということでしょうか
それから時が経ち、後三条天皇の頃(1069~1073年)には
祇園牛頭天王をお祀りする古社として世間に知られていたと
社伝に記されているそうです
ところで、この牛頭天王というのがなかなか複雑な存在
神仏習合の神とされているんですね
古来日本では、八百万の神々は仏たちの仮の姿だ、という
本地垂迹の考えを持っていて
牛頭天王は、祇園精舎の守護神であり
薬師如来の仮の姿とも、素戔嗚尊の本当の姿とも
いわれているんです
中国の道教や仏教では、帝釈天と同じだとされたり
インドの神話にも出てくるし
陰陽道にも出てくるし
なんならユダヤ教の聖典『旧約聖書』に登場する
バアルという神と同じともされているらしく
神といえばいいのか仏といえばいいのか
どういう存在なのか、一言にはいえない存在で
色々と学術的な研究もされているようです
それにしても
“牛頭”っていうからには
頭が牛の神さんかい?と思いますよね
インドの、頭が象の神さまみたいな感じで
でも、スサノオであり帝釈天であり・・・といわれているので
キメラのように描かれておりません
牛頭天王の名は、『法華経』や『華厳経』などの
いくつかの経文に記されている
「牛頭栴檀」に由来すると考えられているそう
牛頭栴檀というのは、ヒマラヤ山脈の牛頭と呼ばれる山に生える
香木から精製した香料のこと
(↑ムスクに似た香りがするらしい)
・・・いや
調べれば調べるほどよくわからなくなってきました←
まぁなにはともあれ
ずっと牛頭天王が祀られ人気の神社だったのですが
明治時代、神仏分離令が出されると
神が仏だなんていう神仏習合はもってのほかなので
境内にあったお寺は廃絶となり
牛頭天王は素戔嗚尊として祀られることになりました
現在では、素戔嗚尊の奥さんである奇稲田姫命と
その8柱の子どもたち(八柱御子命)も祀られています
難波八阪神社では毎年1月の第三日曜に行われる
綱引神事というのが大変有名なのですが
(大阪市指定の無形民俗文化財にも登録されてるよ★)
これは、起源は不明ながらも
江戸時代の色々な書物に記載されていることから
なかなか古い神事であることはわかっています
素戔嗚尊がヤマタノオロチを退治して
人々の困苦を除いたという故事にならったもので
8つの頭と8つのしっぽを模した大縄を
ヤマタノオロチに見立て
その年の恵方に引きあって、家内安全や商売繁盛を祈るそうです
***
さて、それでよ
例の獅子殿
これは、神社の由来やご祭神に縁があるのかというと
そういうわけではないようです←
第二次世界大戦、大阪大空襲で社殿が焼失してしまい
現在の本殿は昭和49年に再建されたものなのですが
(実に神社らしい佇まいである)
その同じ年に獅子殿も建てられたんですね
れいちゃんの記事にもありましたが
古くから獅子舞が盛んな地域だったため、
魔よけの獅子として作ったそうなのですが
「大阪人がビックリするようなものにしよ★」という考えで
このような形の建物ができたそうですね・・・
ええ・・・
思惑通りですよ・・・
これ見てビックリしない人はいないと思う・・・(笑)
(拝殿前より撮影。狛犬がかわいく見えるサイズ感・・・)
獅子に圧倒されつつ本殿にお参りして
おみくじがかわいかったから、わたしも引いちゃいました♡
わたしは金ぴかの鯛!!!
なんでや、鯉みくじは鯉におみくじの紙が添えられてるだけなのに
鯛みくじはおしりにぶっ刺さってるスタイル・・・!
ズボッとおしりから引き抜きまして(表現・・・)
結果、「吉」でした
まぁ、ボチボチ良好・・・
それから境内を散策
難波葱発祥の地の石碑!!
難波葱ってご存じ?
わたしもちょっと前にテレビで観るまで知らなかったんですけど
昔難波の地で多く栽培されていたネギで
葉の部分のトロトロがすんごい多くて甘くておいしいんですって
でも、そのトロトロが料理には扱いにくいっていうので
徐々に売れなくなり・・・
土地開発もあって難波からネギはなくなってしまって
今では松原で少し栽培されてるだけに
無印良品で、難波葱のアヒージョっていう商品があるんですけど
これがま~~~~~~~ぁ美味しいんで
ぜひご賞味あれ★
話が脱線しました
難波葱の碑の正面には、篠山神社という
小さな神社があります
ご祭神は、篠山摂津守十兵衛伴景義なる人
江戸時代、1793年から1809年の間
この地の代官だったお方だそうで
当寺の住民が難波に青物市場を開設してほしいと
頼み込んだところ
このお代官さまの尽力によって市場開設が許可され
住民の生活は安定したといいます
住民たちの報恩感謝の気持ちが
生き神様として祀られるようになったそうです
大阪のど真ん中にある難波
そこに、古からの歴史と
江戸時代の農地だった歴史をたたえる難波八阪神社
・・・そうそう
八坂神社というと、京都の八坂神社が総本山で
全国各地に八坂神社と名の付く神社がありますね
京都の八坂神社といえば祇園祭
祇園といえば祇園精舎
祇園精舎といえば牛頭天王
八坂神社も、牛頭天王を祀っていたけど
今では素戔嗚尊をご祭神とされています
もちろん、全国どこの八坂神社も
主たるご祭神は素戔嗚尊
京都の八坂神社は656年創建なので
難波八阪神社は京都の分社というのとは少し違う気がしますね
とはいえ、同じ牛頭天王(素戔嗚尊)を祀る神社として
“やさか”の名がついているのでしょうか
ただ、少し違うのが、“さか”の字
難波のは、“阪”
これは、大阪の“阪”にちなんでつけられたそうです◎
とにもかくにも、獅子殿のインパクトは最強なので
一見の価値ありです!
これに並ぶインパクトのある神社はそうないんじゃないでしょうか・・・
どうぞ皆さま、お参りに行ってみてください♪
2022.4.17 姫松なつき
〈参考文献〉
●難波八阪神社ホームページ
(https://nambayasaka.jp/)
●神奈備
「難波八阪神社」
(http://kamnavi.jp/it/kinki/nanbaya.htm)
●tenki.jp
「「牛頭天王」とは、なにものなのか?二十四節気「小暑」」
(https://tenki.jp/suppl/kous4/2019/07/07/29247.html#:~:text=%E7%89%9B%E9%A0%AD%E5%A4%A9%E7%8E%8B%E3%81%AE%E5%90%8D%E3%81%AF,%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%81%84%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82)
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