大海神社の神様は、
豊玉彦命(とよたまひこのみこと。
海の神、ワダツミ)と、
その娘である豊玉姫命(とよたまひめのみこと)の
2柱とされています。

しかしながら、
ナンチャラ翁やら火ナンチャラも
祭神かもしれない説があって云々・・・
ということを前回の記事に書いたわけですが。

ここで、『記紀』にある海幸彦と
山幸彦(うみさちひこ&やまさちひこ)の
お話をしますね。

*********

釣りが得意な兄ちゃん海幸彦と、
狩りが得意な弟山幸彦という兄弟がおりまして。

ある日二人は、
互いのお気に入りの猟具を交換して、
海幸彦は山へ、山幸彦は海へと行きました。

しかし山幸彦はうっかり、
兄の大事な釣り針をなくしてしまいます。
兄ちゃん激おこ。

「何が何でも見つけてこい!!」

と言われたものの、
広い海で釣り針一つ見つけるなんて無茶な話。
どうしようどうしようと困っていたところに例の翁、
塩土老翁(しおつちのおじ)が登場!!

「船を作って海神の宮殿へ行くんや・・・」

そう助言されて、訪れたるは海の宮。
そこでなんでか海神(豊玉彦命)の歓迎を受け、
さらにはその娘(豊玉姫命)と
お互い一目惚れして結婚。
山幸彦、人生バラ色幸せ絶好調!!!

と楽しく過ごすこと3年。
ハタと思い出すのです。
自分がココへ来た理由・・・

かくかくしかじか・・・
なくした釣り針持って兄に返さないといけないんです・・・
と海神パパンに相談すると、
豊玉姫が釣り針と、
さらには「潮満珠(しおみつたま)」と
「潮乾珠(しおふるたま)」 という
アイテムを持たせてくれて、
山幸彦は地上へ。

この二つのアイテム、
「潮満珠」は水が溢れるモノで、
「潮乾珠」は水が乾くモノ。

海神は、
「針を返す時に、兄貴が貧しくなるよう呪を唱え、
潮満珠で溺れさせ、助けを乞うてきたら
潮乾珠で命を救うことを繰り返すんや」と
とんでもないことを言うのです。
婿贔屓がすごい。

言いつけ通りに行うと、
海幸彦はもう、死にかけたり
救われたり死にかけたり救われたりで
ノイローゼになり、
弟の言うことは何でも聞きます・・・
という家来になってしまうのでした。

*********

・・・いや、針なくされた挙句、
3年待った末に呪いかけられて
弟の家来にさせられるって、
どんだけ兄貴かわいそうなん・・・(汗)

そしてこの話にはまだ続きがあって。

*********

豊玉姫に赤ちゃんができました!
ご懐妊!
ダーリンのいる陸地で産みたいわ!!

さあ急いで産屋を作って・・・と思うも、
未完成のまま産気づいてしまった姫。

「絶対に見ないで!
わたしは本来の姿で産むから・・・
恥ずかしいから見ちゃダメだからねっ!!」

だけども見るなと言われたら
見たくなるのは太古の昔からそうなのか、
山幸彦はついつい嫁の出産シーンを
覗き見てしまうのです。

が、豊玉姫の本来の姿というのは
和邇(わに)という怪物なのです。

見た瞬間、恐怖で逃げ出す夫・山幸彦。
見られた恥ずかしさと、
約束を守ってくれなかったことに怒って、
豊玉姫はこどもを置いて海に帰ってしまいます。

怒って海へ帰ってしまったとはいえ、
我が子のことが気になる・・・
ということで、
豊玉姫は妹である玉依姫を
養育係へと陸へ遣わせましたとさ。

*********

めでたしめでた・・・し?(汗)

ハイ。
豊玉彦命、豊玉姫命、塩土老翁、玉依姫・・・
全てが登場するお話でしたね!

そうそう、例の火のつく人
「彦火々出見尊(ひこほほでみのみこと)」は、
山幸彦のことです!
日本書紀では「彦火々出見尊」というんですって。

それでよ。
この、海神の住む海の宮・・・あれに似てませんか?

そう。
竜宮城。豊玉姫が乙姫さんでさ。
この話が浦島太郎の元ネタになっているとかいないとか。

「絶対に覗かないでね・・・」っていうのは、
鶴の恩返しのあのシーンとも重なりましたね。

ちなみに、
大海神社にある「玉の井」という井戸は、
「潮満玉」を沈めたところと
伝えられているそうですよ。

こんな、神話が絡みつきまくった神社が
実家のすぐ近くにあるとは
知りませんでした(汗)

どうぞ皆さま、住吉さんへお参りの際は、
ぜひこちらの大海神社にも訪れてみてくださいませ。

ご利益としては、
やはり海に関するすべてのこと、のようです。

ワタツミワタツミ・・・
どうか大阪に津波が来ませんように・・・(祈)

2021.4.26 姫松なつき
参考文献:Wikipedia(大海神社、ワタツミ、豊玉姫命、海幸彦と山幸彦)
住吉大社 摂社(https://www.sumiyoshitaisha.net/grounds/sessya.html
いにしえの都(https://spiritualjapan.net/

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